江戸切子と切子グラスの見分け方

江戸切子はカットグラスの1種です。カットグラスには色々あるので見分け方をご紹介します。

 › 江戸切子と切子グラスの見分け方

江戸切子や薩摩切子、その他のグラス、海外で作られたグラス、カットグラスにも様々な種類があります。

厚い色被せガラス素材を使って、デザインにぼかしを取り入れる薩摩切子は比較的見分けやすいですが、それでも最近流行の黒切子などは江戸切子と薩摩切子でほとんど差はありません。

伝統文様を使わず簡単なカットだけした江戸切子と普通のカットグラスの目利きもとてもむずかしいので購入するときには注意が必要です。


どうしても心配であれば作者を確認することをおすすめします。


江戸切子を作るときに宙吹きで作られた素材を使うか、型吹きで作られた素材を作るかを決める要素は同じ形の素材でたくさんの作品を作るかどうかということになります。

たくさんの作品を作る場合は型吹きを使います。型を作るのに余分なコストがかかる分作れば作るほど1個当たりの料金が安いというメリットがあります。逆に宙吹きの素材は展示会用など少量の作品を作る場合に使われます。

全てが手作りのため割高ですが型を作らなくてもよいというメリットがあります。


江戸切子素材の工法

江戸切子のガラス素材にはクリスタルガラスとソーダガラスの2種類があることが分かりましたが、ガラス素材の作り方にも違いがあります。

江戸切子の素材はほぼ全てが手作りの素材が使われています。その手作りの方法に2種類の方法があります。1つが宙吹きという方法で、もう1つが型吹きという方法です。型吹きと宙吹きの違いは型吹きが型を使って成型するのに対して、宙吹きは手作業で成型するということです。

宙吹きの方が手間がかかる分高額になります。


江戸切子の素材に使われているのがソーダガラスなのかクリスタルガラスなのかを簡単に見分ける方法というのは音を聞くということです。

グラスの淵を指先などではじくと音の違いがあることが分かります。クリスタルガラスが高音で透き通った音を発するのに対して、ソーダガラスは少しこもった音を発します。

クリスタルガラスの方が高価なガラスと位置づけられているため同じデザインのもので値段が違う場合は素材の違いと考えるとよいでしょう。

江戸切子のなかには非常に高額なものから、数千円で買えるものまで幅広い値段が存在しています。

値段が決まる要因は様々あります。その一つが江戸切子に使われている素材の違いです。江戸切子はガラスの器にカットをしますが、作品に使われる素材には2種類あります。クリスタルガラスとソーダグラスです。

目で見ただけで見分けるには高度な目利き能力が必要ですが、もっと簡単にソーダガラスであるかクリスタルガラスであるかを見分ける方法があります。

TI-DA
てぃーだブログ